2008年12月09日
Vol.3 厲家菜
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| 予約時間にあわせ、ドアの外で来店客を待つ スタッフ。客の来店時には店内への連絡も素早 く、着席もスムーズ。 |
中国史に深く名を刻んだ女帝・西太后の日常食「清朝宮廷家常菜」を堪能できる店があるのをご存知だろうか?
かつて栄華を誇った清王朝で、政権を掌握していた西太后。彼女は政治的手腕を発揮する一方、専用の調理人を128人も抱える美食家としても名を馳せた。
それゆえ家常菜といっても、フカヒレやアワビ、ツバメの巣といった高級食材がふんだんに使用され、毎食150皿もの料理が供されたという。
当時、食事の管理を担当していたのは西太后のもとで48年間仕えた宮内府大臣・厲子嘉(れいずーちゃー)氏。王朝崩壊後、彼はレシピを門外不出のものとして子孫に伝授したため、現在その味を体験できるのは孫の厲善麟(れいしゃんりん)氏が開いたこの店のみとなっている。
はじめに開いた北京の店には、オープン以来、清朝宮廷の味を体験できる唯一の店として世界各地からこぞって食通たちが訪れた。支店を開いた現在でも、世界でわずか4か所でしかその味を体験することはできない。その選ばれし街のひとつとなったのが東京。しかし、ここでも夜は1日最大3組の限定だ。
店は、北京庶民の住宅街・胡同を思わせる石造りの外観。入口前には予約時間の15分前からスタッフが立ち、来店時には心地よい笑顔で店内へと招いてくれる。
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| かつて西太后の食事の際には、毎食150皿もの料理が 並んだという。料理が食卓を埋め尽くすようすは「遠目」と 呼ばれ、もてなしのひとつとされていた。 |
エントランスを抜けると、店内は全3室の完全個室制で、ほかの客への気遣いが不要なプライベート空間。
料理はコース制で、前菜10皿~、主菜3~6皿、スープ1皿、デザート1~2皿とほかでは例を見ないほどの豊富な品々が振る舞われる。厳選した食材のなかでも最も品質の優れた部分を用いていることはもちろん、医食同源の思想に基づいた献立がここの料理の特徴だ。野菜を多用しているほか、高級食材においても、美肌効果のある海老やコラーゲンに富んだフカヒレなど西太后の健康管理にも配慮したものだったことが窺える。
「お客様には、食事とゆったりとした時間、楽しい会話を満喫していただきたい」
と、中国の古典音楽が流れる室内。洗練された究極の味とともに自分たちだけの食事の時間を存分に堪能したい。
取材・文/田喜知久美 撮影/多賀谷敏雄
住所:
東京都港区六本木6-12-2 六本木ヒルズ 六本木けやき坂通り3F
アクセス:
東京メトロ日比谷線・都営大江戸線六本木駅より徒歩約3分
TEL:
03・5413・9561
主なメニューと価格帯:
2万5000円のコース(消費税・サービス料別)のメニュー構成は、
前菜15品、主菜4品、スープ1品、デザート2品。
このほか、夜は2 万円、3万5000 円、4 万5000 円のコースもあり。
総席数:
個室3室(各~8席)
予約夜1~3組(1組2~24名)、要予約
営業時間:
11時30分~15時(入店は~13時30分)、
18時~23時30分(入店は~20時30分)
定休日:
無休
クレジットカード:
使用可
ホームページ:
http://www.soho-s.co.jp
地図:
http://petamap.jp/officialarea?owner=pserai&id=81203
備考:
駐車場有(六本木ヒルズの駐車場を利用)